会長挨拶
公益社団法人山形県看護協会
会長 若月裕子
平素より、皆さまには協会事業の推進に向け、ご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
また、ポストコロナ後も新たな課題に直面されながら、適切な医療・看護の提供へご尽力されて いることに敬意を表します。
昨年7月25日からの大雨により、最上地域・庄内地域で甚大な災害が発生しました。
被災された皆さまには、心よりお見舞いを申し上げます。自然災害や感染症により人々の生命や 生活が脅かされる状況が続き、平時から健康危機への備えが必要のようです。
さて、2015年に日本看護協会から、“いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護”と看護の将来 ビジョンが公表され、10年間に渡り看護職ひとり一人が真摯に取組んできました。
今、医療を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、医療技術の進歩に加え、医療提供の場が拡大し ています。多様な生き方、働き方、そして考え方が大切にされる中、特に人々の健康と生活を支える看護は、予防・療養・看取り、人々の人生のどの場面においても自律した専門職としてアプローチできる重要な役割を担います。それらの状況を踏まえて、今般、2040年に向けて挑戦していく3つの目標が示されました。
■その人らしさを尊重する生涯を通じた支援
■専門職としての自律した判断と実践
■キーパーソンとしての多職種との協働
今後、医療分野では、テクノロジーの技術を活用した事業や、オンライン診療、ビッグデーター 活用など、「多角化」「個別化」「主体化」が進んでいくと予想されています。人間にしかできな い、さらに看護職にしかできないこと、『医療の視点』と『生活の視点』の双方から観て、判断し て人々を支え、その人らしい生き方を支援していきましょう。
さて、皆さまに3つご報告させていただきます。
1つは、「今野フサ子記念奨学金」については、2023年を最後に給付奨学生の募集を終了しまし たが、県内15名の方が看護師資格を取得され、現在ご活躍中です。
2つは、2024年7月25日からの大雨災害に対し、栃木県看護協会から見舞金を頂きました。
3つは、2024年9月に発生した奥能登豪雨に対し、石川県看護協会へ見舞金を寄贈しております。
また、協会では、看護職の活躍について引き続き、※SNSで情報発信してまいります。
さらに、 協会の3つの使命であります「看護の質の向上」、「働き続けられる環境づくり」、「看護領域の開 発・展開」に取り組んでまいります。
結びに、会員の皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
今年度もどうぞご支援いただけますよう、宜しくお願いいたします。